簡単なのに
先日、親戚の集まりがあり小学3年生の子と話をした時のこと。
私が「学校の授業、何が嫌い?」と聞くと「国語」と即答。
「どうして?」の答えは「もう出来るのに、なんで勉強しなければいけないのかわからない。簡単なのに。」
彼の言い分は、日本語はもう話せるし書けるし、勉強なんてしなくても出来ているのにどうしてより勉強しなきゃいけな
いんだ、というものでした。
その話を聞いて妙に納得。子どもたちには日本語の奥深さなんてその時はわかっていませんよね。自分の世界を言葉で
表現さえできれば、それで「出来ている、簡単」となってしまうことは当然のことなのかもしれません。
国語は終わりなき教科です。私たち大人でもわからない言葉や使いまわせない言い回しなどたくさんあります。
「国語は子ども言葉から大人言葉へと進化していくための教科なんだよ」
といつかまたその子に会ったら伝えたいと思います。